What's new SINCE Rails 2.1

June 20th, 2008

さて、今日からいよいよ RubyKaigi 2008 だ。
今回の RubyKaigiで新設された「コミュニティ枠」で Rails勉強会@東京 としてもブースを設けることになり、
せっかくだから何か出し物をやろうよ、という話になって、そのうちの1つとして、

  • 各自何か好きな内容で適当に cheat sheet みたいなものを作ってきたのを持ち寄って紙で配ってみる

という企画(?)をやることにした。

そこで、昨日僕が思いつきで作ってみたのがこちら。

Rails 2.1 “以降” にコミットされた新機能たち

自分的にはひょっとして前回の勉強会でやった What’s New in Rails 2.1 のまとめみたいなのをやる役を期待
されてるかな?とも思ったけど、いまさらこのタイミングで「Rails 2.1 の新機能たち」をまとめて直してみても
なんかもうネタの鮮度が悪すぎて全然おいしくないし、そんなの これ 見れば良いじゃん、とか言われそうなので、
敢えて Rails 2.1.0 リリースからわずか2週間強の間に Rails2.1系masterに新しく実装されてコミットされた新機能
をピックアップして1枚の紙にまとめてみた。
もろはしさんには

「ちょwwww」

とか言われた。ひねくれ者ですみませんねぇ(笑

さて、まとめ始めてみてびっくりしたが、たった2週間程度の間に Railsにはものすごい量のコミットが入っている。
実際、今回のまとめも紙1枚に収めるためにかなり内容を削っているが(パフォーマンス周りとかバグ修正とか)、
それでも勉強会が1回開催できちまうくらいの結構なボリュームなんじゃないだろうか。

こういう切り口であらためて見てみると、やっぱり Railsっていうソフトウェアは「安定版」がリリースされた直後
というこんな時期でも全然「安定」する気なんか無くて、常に休まずに前へ前へと進化し続けているフレームワーク
なんだなぁ、という、そんなことを強く実感させられる。
つまり Railsはいつまでも「未完成」で「不安定」で「不定形」なフレームワークなんだな。
だからこそ毎日コード書いてんのにまだまだ毎日のように新しい発見があるし、毎月毎月マニアどもが寄り集まって
「勉強会」なんてものを開催して勉強し続けないとよくわかんないし、という事態になっちゃってるわけなんだし、
こっちとしてもそれでこそウォッチのし甲斐があるというものだ。
本を1冊買ってきて読んだら全部わかっちゃう程度のものだったら逆に面白くない。

だから、僕もよく「Railsを勉強したいんですがどの本を読んだら良いですか?」とか訊かれるけど、そんな
これさえ読めばOK、なんて都合の良い本はあるわけない。本に書いてあることなんか全部 Railsの進化の過程の
ある瞬間を切り取った一部分に過ぎないし、第一、出版されたころには情報はもう古い。
でも「読むな」とは言わない。歴史や過程を知ることも重要な勉強だからね。だから僕の答えは「 全部読め 」。

さて、どうやら僕にとってはそのあたりが Railsを使い続けている最大の理由なわけで、たぶん Railsが「安定」
なんかしちゃったら僕は Railsを使うのをやめてしまうのだろう。
レールが終点に行き着いちゃってそれ以上延びなくなっちゃったら、それはもはやアジャイルではなくなる。
つまり「変化」することを放棄してしまうことになるからだ。
もし仮にそんな「Railsの終点」ができたとしたら、それはその次の瞬間からどんどん古くなっていき、
やがて価値を失っていく。VBやらEJBやらを見ればわかるように、歴史上のある時点で最良と言われた選択肢が
その後にわたってずっと最良であり続けたことなんてないからだ。

いや、とは言ってもやっぱり顧客やエンドユーザからしてみればせめてフレームワークぐらいは
「安定」してて欲しいもんだよなぁ、とか考えてみると、なんだかちょっと面白いジレンマかも?

などなど、RubyKaigiの会場でこの1枚の紙っぺらを手に取ってくださった皆さんも、そんなことを
感じたり考えたりしながら眺めてくださったら良いかもなぁ、と思っております。

Sorry, comments are closed for this article.