先週行われたOSC Tokyo 2009/Springの日本Rubyの会のコマで、3週間ほど前にリリースされた新しいRuby、Ruby 1.9.1について、Ruby 1.9コンサルタント(自称)としてお話をしてきた。

浅草ではRuby 1.9.1を使ってます

資料はこちら。

今回は新機能などをいちいち細かく紹介するのはやめて、もっとざっくりと全体像をなるべくユーザーの視点から語ってみることにした。 つまり、今あなたがRuby 1.9.1をダウンロードしてインストールして毎日のスクリプティングに使い始めると何が嬉しいのか?何が楽しいのか?どんな良いことがあるのか?というのがメインテーマ。
事実、僕自身は毎日Ruby 1.9を使っていて非常に楽しい思いをさせてもらっているし、この機会にその楽しさをみんなに伝えたい、と思ったのだが、それって、何か理由を一つ挙げるとすると何故なんだろう?と考えてみると意外に説明が難しい。
で、僕なりに考え直してみた結果が、EnumeratorがどうしたとかVMがどうしたとかそういう難しいところじゃなくて(そういうのはささだ先生にお任せして)、「新しいことはいいことだ」で語った内容だと思う。
(以下、デンパ注意)

“Ruby”は人類の英知の結晶だ。”Ruby”は単にいちプログラミング言語の名前であるのみならず、僕らプログラマーが世の中をもっと良いものにしていく社会的ムーヴメントだ。
Rubyは、プログラミング言語としては必ずしもコンピューターサイエンス的な意味で最高に高度なものではないかも知れないが、どこかの大企業が自社製品を売り込むための思惑が込められているわけでもなければ、誰かの気まぐれな思いつき「だけ」で成り立っているわけでもなく、その代わりに、ユーザーがもっと楽しく、もっと豊かにプログラミングができるようにしたい!というみんなの想いがこれ以上ないぐらい高い密度で凝縮されてできている。
(特に太平洋の向こう側に住んでいる)一部の心ないRailerたちが過去のRubyの一部を切り取った”Ruby 1.8.6”という言語にしがみつこうとしているとかいうような話もあるようだが、おそらく彼らの曇った目にはRubyが”ちょっと仕事を便利にしてくれるプログラミング言語”というぐらいにしか映っていないのだろう。
でも僕らはそうじゃない。今たまたま日本に生まれてプログラマーという人生を選んでRubyという言語に出会ったおかげで、僕らはこの魔法のかかったムーヴメントの真っただ中に身を置くことができる。新しいRubyが毎日作り出されていく奇跡を肌で感じることができる。
さらに、何かしらの形で自分なりのアウトプットを先っちょのほうに投げ込んでみることによって、自分の中の何かがそんな魔法を作り出すエネルギーに変わって世界中を幸せにできたりするかも知れない。この”Ruby”という、世界中を巻き込みつつ未だかつてない規模で進行している「祭り」にリアルタイムで遭遇したというこのチャンスにあなたも参加しないなんてもったいない!
これが、あなたが今すぐにRuby 1.9.1を使い始めるべき最大の理由だ。

というようなことを語ろうと思ったけど、朝イチで眠かったし、ちょっと宗教じみてるかなー、とか思って自重してしまったっていうのもあったし、あと満員御礼(笑)で若干テンションが下がった、ってのもあって、ちょっと電波力を抑えすぎてしまったかな、と今では反省している。次の機会があったらもっと本気で電波出すことにしよう。

とにかく、あれを聞いて一人でも「Ruby 1.9.1をインストールしてみたよ!」とか「Asakusa.rb入りたい!」とか言ってくださる人が居たらいいなぁ。

2 Responses to “浅草ではRuby 1.9.1を使ってます”

  1. GOT4416 - February 24th, 2009 at 02:38 AM

    楽しさは伝わりましたよー。 それと、ネタじゃなくて fedora 10 に Ruby 1.9.1 をインストールしてみました! しかもPREFIXが気に入らなくて2回もw

  2. a_matsuda - February 25th, 2009 at 07:08 AM

    > GOT4416さん
    ありがとうございます!そう言っていただけると本当に嬉しいです! 喋った甲斐がありました。
    それから、丁寧なまとめまで書いてくださって、ありがとうございました。

  3. a_matsuda - February 25th, 2009 at 07:12 AM

    うーむ。はてブでいただいたコメントってどうやって返事をしたらいいんだろう?
    というのは、id:umedamochioさんid:hyoshiokさんあたりでわりとお馴染みなFAQなんだろうなぁ。
    とか思いつつ。

    > yharaさま
    ご指摘ありがとうございます。尊敬するyhara先生からコメントを頂けるなんて大感激です。
    もちろんご指摘のあたりはRuby会議2008の二の舞にならないようにと表現には最大限気をつけたつもりで、直接的に「1.8.6ユーザを貶める」のではなくて、「Ruby 1.8.6が大好きすぎるあまり1.8.7や1.9における改良を積極的に批判したがるような向きの、『特に太平洋の向こう側に住んで』いてかつこの日本語で書かれたブログを読んでいる人」という、わりとインスタンス化の難しい特異クラスを仮想敵として作り上げることによって、読者に「俺のことかー!!!」と思わせることなく自然にこちら側に引っ張り込んだ上で、「僕らと一緒にRubyの未来を創ろうよ!」と語りかけるような流れに乗せる、というレトリックを弄しています。

    とはいえ、それでも実際に気分を害されたというRuby 1.8.6ユーザーの方がいらっしゃらないとも限らないので、この場にてお詫びさせていただきます。
    生意気言って申し訳ございませんでした。これ以上気分が悪くならないように、一刻も早くRuby 1.9.1を使ってみて良い気分になってください。