100.times { Asakusa.rb.meetup! }
April 12th, 2011
我らがAsakusa.rbのたぶん100回目ぐらいのmeetupを記念して、4月10日の日曜日に大江戸Ruby会議01なるちょっとしたカンファレンスが開催された。
でもって、えらそうに基調講演してきた。
とりあえず資料はこちら。タイトルが動かなさげだったりしたのをこっそり直したりちょっと写真を増やしたりと、若干バージョンアップしています。
それから動画はこちら。大江戸KaigiFreaksの皆さん(1名だけど)、迅速な仕事をありがとうございます。
100.times { Asakusa.rb.meetup! } / @a_matsuda from ogi.
内容については、思い返してみるに我ながらだいぶえらそうで感じ悪いんだけど、通算100回のコミュニティ活動を通して感じたことや考えたことのエッセンスを、あまりパーソナル過ぎないような形で言語化して伝えようとしてみたつもり。
なんだけど、予定された基調講演で予定どおり登壇するのはたぶん初めてだった(2010年のRubyKaigiで代打の基調漫談ならやったけど)というのと、Keynoteのリモコンがうまく繋がらなかったこともあって、ちょっと舞い上がってしまってうまく話しきれなかった部分もあるので、以下少々キーワードごとにちょっとだけ補足していこうと思う。
・「Asakusa.rbは勉強会じゃありません」
これはまぁ割と最初からブレずに言い続けてることなんだけど、つまり、勉強するだけの勉強会はそろそろ卒業しようぜ、という意図。
偉大な先達である高井さん(新婚)の「勉強会に勉強しに来るヤツは素人」とのお言葉どおり、勉強会に参加して何が一番おもしろいって、いわゆる「懇親会」だよね。じゃあ本編が全部まるごと懇親会みたいなのをやったらもっと面白いじゃん、と思って。
「勉強したい人は来るな」は、勉強会に勉強だけしに行きたいタイプの人はたぶんAsakusa.rbには向いてないから来ないほうがいいよ、という意味。
最近のAsakusa.rbの日常は数式で表すとまぁおおむね
meetup = 勉強会 - 勉強 |
みたいな感じになってるよね。
・「セミナーじゃないんでお客さんはご遠慮ください」的な
これって前にも誰かがもっと上手に言ってたよなぁ、と思って今ぐぐってみたらかくたにメンバーだった。ああ、そうか、『Life Hacks PRESS』で読んだのか。
・メーリングリストが「えー」な件
これはたぶん僕がメールとかチャットとかの読み書きがあんまり好きじゃないからで、ぜんぜん関係ないけど今住んでるマンションの理事会の副理事長とかやってて今週末はマンション飲み会をやったりとか(オレ幹事)夏には神輿を担いだりする(今年は自粛…)んだけど、これがほんとの「地域コミュニティ」ってやつで、こっちなんかメーリングリストすらないわけよ。でもって、地震が起こった時なんかは誰からともなく管理人室に集まって対策会議が始まったりする。
要は、物理的な距離感とインターネットへの依存度はおおよそ反比例するわけで、どうやらインターネットがあまりうまくない僕みたいなのは地域コミュニティぐらいが性にあっているようだ。
・「仲間を集めろ」
これはやっぱりすごく重要なわけで、単に◯◯.rbとかノリで名乗ってみてTwitterで微妙につぶやいてみたりしてATNDだかで適当に告知しといたらまほうみたいにたのしいなかまがぽぽぽぽ〜ん、なんて都合のよろしいことはあるわけなくて、コミュニティの旗揚げ時のメンバーの取捨選択みたいなところは特に慎重にグッとパワーをかけて行うべきところだと思う。例えば会社を作るときと一緒、って言えばなんとなくわかってもらえるだろうか(会社なんて作ったことないけど)。
たとえば麻雀で卓にひとりシロウトが混じったらゲーム全体が一気につまんなくなっちゃうのと一緒で、なにか特別な目的意識を持ち寄ったりしてる人だけが集まったらそれがなにかクオリティにつながると僕は信じている。で、実際にそれをひと足お先に実現しちゃっているのが Seattle.rb だよね。
・「仲間」
それにしても、僕みたいな一般人がコミッタの皆さんなんかを捕まえて「仲間」だとか言っちゃうのはもちろんとっても畏れ多いことなんだけど、「Ruby : Rails」「開発者:ユーザー」の垣根を超えて2つのコミュニティが歩み寄ってリアルなコミュニケーションの場を形成する、という目的のためにはコミッタの皆さんのご助力がどうしても必要なファクターだった。
と思っていたら、旗揚げに付き合ってくださって以来ずっと面倒を見てくださっている顧問の先生のようなささださん、いつも持参の焼酎を飲みながらRubyを書きに来てくださるなかださん、いつもgdgdでダメダメな僕らに的確なツッコミと細やかな気配りをしてくださるなひさん、毎度予告もなしに気軽に遊びに来てくださるまつもとさん、さらには卜部さん、成瀬さん、うささん、ゆうぞうさん、といった、何を訊いても何でも知ってて答えてくださる化物のような面々の揃った、世界にも類を見ない、本当にひどいメンツ(いい意味で)の集まるコミュニティになってしまった。
こんなスーパーバンドにいちプレイヤーとして在籍していられる一介のRailsプログラマーなんて絶対浅草以外の世界中どこに行っても存在し得ないわけで、自分は本当に信じられないぐらい恵まれた境遇にいるなぁ、としみじみ思う。
ちなみに、この「2つのコミュニティ」の分断、っていうのは、思うに”the Rails Invasion”という急激な変化に伴って形成されたひずみであって、我々はそれを少しでも平たくしていくためにはどういう行動を取ればいいんだろうか、みたいな話は次にどこかで何かの折にしゃべる予定。興味があったら聴きに来てください。
・最後に
当たり前だけどいちおう言っておくと、僕はべつに他の勉強会やコミュニティのあり方をdisる気とかはまったくなくて、「僕の」コミュニティはこういう心意気でやってます、というのを100回目を機にご紹介というか自慢しただけ。
“SOCIAL CODING”な今の時代、プログラマーが人とかかわらずに生きて行くことは難しい。そんな中、みんなそれぞれ自分にあったコミュニティを探せばいいと思うし、見つからなければ自分のコミュニティを作ればいいと思う。少なくとも今のRuby界には居心地のいい居場所がきっとある。
Community.find_or_create!
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今回のお話が、そんな皆さんのこれからのコミュニティ活動の一助になれば幸いです。
Chad Fowler's KANJI Writing
June 27th, 2008
RubyKaigi 2008の会場で、 Chad Fowler にサインもらった!
しかも漢字で!

さて、今回の来日で Chad先生は3週間ぐらいご滞在で日本中あちこち観光して回っておられるようだが、
「東京ではどこに行きましたか?浅草とか?」って訊いたら、
「Osakusa?なにそれ?知らないなぁ」と言われたので、
思わず浅草の写真が載ってる僕のネームカードを渡そうとしたら、
なんとお返しに名刺を頂戴してしまった!

我が家の家宝にしよう。
New Wave of Database Programming with Ruby 1.9 on Rails 2.1
June 26th, 2008
New Wave of Database Programming with Ruby 1.9 on Rails 2.1 というタイトルで、
RubyKaigi 2008で LTした。とりあえず発表資料は こちら 。
(2008/07/01追記: そうか! slideshareなんだからそのまんま貼っちゃえば良いのか!
ということにようやく気づいて以下に貼った)
ところで、これがまたどうも何故か Java方面から思わぬ反応を頂いているようだ。
http://d.hatena.ne.jp/higayasuo/20080624/1214305064
違うよ><全然違うよ!!
Javaは僕にオブジェクト指向を教えてくれた思い出深い言語なので、ひがさんのとこのコメントにも
書いたとおり嫌いとか対立とか全く思ってもいないし、ていうかそもそもそんな後ろ向きな話題には
微塵も興味ないし。
そんなことより、僕が RubyKaigiの LTという競争率の高い貴重な機会を頂いてみんなに
訴えたかったのは、「 Javaなんてう××!! 」とかそんなんじゃなくて、スライドの一番最後。
Rails派のみんなももっと Ruby 1.9使おうぜ!
っていうこと。
僕の周りだけかもしれないが、なんか仕事で Rails使ってます。みたいな人に限って、
「Ruby 1.9って、まだ Railsまともに動かないんでしょ?
そんなの使えねーよ。正式に対応するようになってから使うわ」
って言ってる人が多くて、
「Rubyってあの Railsを動かすための言語 でしょ?」
とかって、あながちネタじゃなくてけっこう本気で思ってる人も居るような気がしてならない。
みんな Rubyがそこにあることが当たり前になりすぎて忘れちゃってるんじゃないだろうか?
思うに「言語」を作っちゃうなんて、どう考えてもめちゃめちゃ凄すぎると思う。
Ruby-coreの皆さんは日本の宝、いや、人類の宝ですよ、ホントに。
しかも、Ruby 1.9は実に素晴らしい言語ですよ!
言語仕様だって1.8に比べても確実に良くなってるじゃん!
というのを LTではきちんとアピールしようと思ってたんだけど、
当日ギリギリに作ったスライドがかなりの枚数になってしまい、
結果として、その main ideaの部分に辿り着く前に時間切れで終わってしまった。
その後ささださんにも「Ruby 1.9の話が全然出てこなかったじゃーん」と
厳しくダメ出しをされてしまった。
どうやらささださんをはじめ、選考してくださった皆様を大いに失望させてしまったようで、
本当に不甲斐なく、情けない。
そんなわけで、Ruby方面の皆様には、絶対にいずれ僕なりにできる何らかの方法で、
恩返しをさせていただきたいと心の底から思う。
今に見てろよ。
RubyKaigi 2008
June 23rd, 2008
RubyKaigi 2008 が無事終わった。楽しかった。
とりあえずざっくりまとめ。詳細についてはあとで書く。
- 生 Chad Fowler と喋った。名刺ゲット & 漢字でサインしてもらった!
- その他にも色々サイン本収集祭り。
- 0日目、1日目は Rails勉強会@東京ブースのブース番。
刷っていった紙 & 舞波CDもおかげさまで無事完売。
- 1日目ブース番してたらRamazeの人が来て「チケット持ってないから会場入れないんだよー」とか言ってた。
ちょうど xibbarさんがチケットを余らせていたので、xibbarさんにお願いして1枚プレゼントして差し上げた。
翌日も来られていた & Reject Kaigi で発表までしてもらえて、良かった良かった。
- 笹田研 すごいなぁ。おめでとうございます。
- 夜は3日連続で ビール会議 。普通じゃ絶対知り合う機会も無いようなすごい人とか遠い人とかいろんな人と飲んで話せた。
- MacRubyすげぇ
- Rails系セッションの座長をやった。
- Regional RubyKaigi@東京!
What's new SINCE Rails 2.1
June 20th, 2008
さて、今日からいよいよ RubyKaigi 2008 だ。
今回の RubyKaigiで新設された「コミュニティ枠」で Rails勉強会@東京 としてもブースを設けることになり、
せっかくだから何か出し物をやろうよ、という話になって、そのうちの1つとして、
- 各自何か好きな内容で適当に cheat sheet みたいなものを作ってきたのを持ち寄って紙で配ってみる
という企画(?)をやることにした。
そこで、昨日僕が思いつきで作ってみたのがこちら。
Rails 2.1 “以降” にコミットされた新機能たち
自分的にはひょっとして前回の勉強会でやった What’s New in Rails 2.1 のまとめみたいなのをやる役を期待
されてるかな?とも思ったけど、いまさらこのタイミングで「Rails 2.1 の新機能たち」をまとめて直してみても
なんかもうネタの鮮度が悪すぎて全然おいしくないし、そんなの これ 見れば良いじゃん、とか言われそうなので、
敢えて Rails 2.1.0 リリースからわずか2週間強の間に Rails2.1系masterに新しく実装されてコミットされた新機能
をピックアップして1枚の紙にまとめてみた。
もろはしさんには
「ちょwwww」
とか言われた。ひねくれ者ですみませんねぇ(笑
さて、まとめ始めてみてびっくりしたが、たった2週間程度の間に Railsにはものすごい量のコミットが入っている。
実際、今回のまとめも紙1枚に収めるためにかなり内容を削っているが(パフォーマンス周りとかバグ修正とか)、
それでも勉強会が1回開催できちまうくらいの結構なボリュームなんじゃないだろうか。
こういう切り口であらためて見てみると、やっぱり Railsっていうソフトウェアは「安定版」がリリースされた直後
というこんな時期でも全然「安定」する気なんか無くて、常に休まずに前へ前へと進化し続けているフレームワーク
なんだなぁ、という、そんなことを強く実感させられる。
つまり Railsはいつまでも「未完成」で「不安定」で「不定形」なフレームワークなんだな。
だからこそ毎日コード書いてんのにまだまだ毎日のように新しい発見があるし、毎月毎月マニアどもが寄り集まって
「勉強会」なんてものを開催して勉強し続けないとよくわかんないし、という事態になっちゃってるわけなんだし、
こっちとしてもそれでこそウォッチのし甲斐があるというものだ。
本を1冊買ってきて読んだら全部わかっちゃう程度のものだったら逆に面白くない。
だから、僕もよく「Railsを勉強したいんですがどの本を読んだら良いですか?」とか訊かれるけど、そんな
これさえ読めばOK、なんて都合の良い本はあるわけない。本に書いてあることなんか全部 Railsの進化の過程の
ある瞬間を切り取った一部分に過ぎないし、第一、出版されたころには情報はもう古い。
でも「読むな」とは言わない。歴史や過程を知ることも重要な勉強だからね。だから僕の答えは「 全部読め 」。
さて、どうやら僕にとってはそのあたりが Railsを使い続けている最大の理由なわけで、たぶん Railsが「安定」
なんかしちゃったら僕は Railsを使うのをやめてしまうのだろう。
レールが終点に行き着いちゃってそれ以上延びなくなっちゃったら、それはもはやアジャイルではなくなる。
つまり「変化」することを放棄してしまうことになるからだ。
もし仮にそんな「Railsの終点」ができたとしたら、それはその次の瞬間からどんどん古くなっていき、
やがて価値を失っていく。VBやらEJBやらを見ればわかるように、歴史上のある時点で最良と言われた選択肢が
その後にわたってずっと最良であり続けたことなんてないからだ。
いや、とは言ってもやっぱり顧客やエンドユーザからしてみればせめてフレームワークぐらいは
「安定」してて欲しいもんだよなぁ、とか考えてみると、なんだかちょっと面白いジレンマかも?
などなど、RubyKaigiの会場でこの1枚の紙っぺらを手に取ってくださった皆さんも、そんなことを
感じたり考えたりしながら眺めてくださったら良いかもなぁ、と思っております。





